『フリーエージェント社会の到来 新装版 組織に雇われない新しい働き方』 ダニエル・ピンク 著

FREE AGENT NATION
The Future of Working Yourself
2001

今回は『フリーエージェント社会の到来』という今の日本社会でも今なお大いに魅力的なタイトルのこの一冊を紹介する。

日本語訳は2002年に初版が出ており、私が手にしているのは、2012年11月の第14刷のもの。ハードカバーかつまだ表紙がイエローで、なおかつ副題が『「雇われない生き方」は何を変えるか』と題されているものである。

私が本書を読んだのはすでに7年前、2013年の6月。

今となっては内容の細かいところは覚えていないが、非常に良書だったことを記憶しているし、ただ良書というのにとどまらず、もっと強い印象を伴って記憶に残っている。

それが何かまでは詳細には書かないが、この点は読者の皆さんの楽しみにとっておき、今回も、印象的な部分を少し引用し、紹介記事としたい。

以下、第1章から3点ほど引用してみよう。

「しかし、好むと好まざるとにかかわらず、評価するしないにかかわらず、フリーエージェント、ネーションは間違いなくそこに存在する。SF作家のウィリアム・ギブスンがかつて述べたように、「未来はここにある。ただし、すべての人に均等に訪れているわけではない」のである。それでも、この未来が多くの人に訪れるようになるにつれて、アメリカ人の仕事や生活に関する古い常識のいくつかに終止符が打たれはじめている。」

「フリーエージェントは、この奇妙な侵入者に似ている。私たちの社会・文化経済という名の家に忍び込んで、こっそり配線を組み直し、建物の構造を変えてしまう。フリーエージェントの影響を最も強く受けているのは、配管系統の奥深く――私たちの常識の土台をなす部分だ。フリーエージェントは、現代のアメリカ人の労働や生活に関する最も基本的な常識を覆しはじめている。」

「フリーエージェントは、私たちの仕事と生活に関する基本的な常識を塗り替えようとしている。
大きな地殻変動が起きれば、地表の地形も様変わりする。既存のシステムが崩壊し、代わりに新しいシステムが生まれる。パラダイムシフトやデジタル革命についてあれこれ論じ、株式市場のSP500の上昇やナスダックの暴落に目を配り、ネット長者が財産を築くまでの過程を羨望混じりに解明し、ドットコム企業の凋落を嘲り混じりに記録したところで、それだけでは、木を見て森を見ずと言わざるを得ない。
フリーエージェントこそが、本当のニューエコノミーなのだ。

このように象徴的な叙述が見られる本書。皆さんも、自らのライフスタイルを変えたいと思ったときにぜひ読んでみることをお勧めする。リンダ・グラットン氏の『WORK SHIFT』も合わせて読めば、なおより良い未来を設計できるだろう。

私、管理人Nもフリーエージェントである。日本に生き、一介のフリーランスでもある私も、皆さんにお勧めする良書として、本記事を締めくくろう。

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